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2050

私たちの考える“2050年”の社会像

The image of society in 2050 that we think of

誰もが自律的な個人としての幸福を持ちながら、
「人類」という集団としても調和に満ちた社会を、
2050年までに実現したい

No.1

対人関係のレベル
自己と他者の相互作用を
支援するインターフェース

私たちは自己を認知・更新しながら、自己と他者との間で思考や感情を深く相互理解することができるようになる

自己認知と共感能力

自分のパーソナリティや属性、能力などの情報が分析・可視化されることで、送り手の自己認知を深め、生体情報や主体的な感覚を組み合わせた幸福のあり方(身体的・精神的充足)を知ることができている。個人の脳の予測モデルを表現することで判断に活かしたり、鏡映的自己を観察したりすることもできている。また、身体化バーチャルリアリティによる他者の立場の追体験やインタラクションの想像力を補う訓練技術により、他者への共感能力も高められている。

他者からの情報のインプット(情報補完)

相手が伝えようとしている情報の背景や文脈を含む「概念」を翻訳するインターフェースにより言葉だけでは伝わらない文脈や文化の違いを補完して受け取ることができる。表情やモーションから意図をセンシングする能力がアフェクティブコンピューティングによって拡張されている。認知ミラーリングによって他者の認知する世界を主観的に経験することも可能になっている。時に有害な情報から身を守りながら、相互理解を深めるための情報のインプットができている。

他者への情報のアウトプット(思考転写)

高精度かつ高効率なブレインマシンインターフェースによって、複雑な思考や感情を読み出すことができるようになっている。この際、侵襲型BMIのみならず、ビッグデータを元に学習・モデル化することで、高度な推測が可能になった非侵襲型BMIも普及している。読み出した脳情報と言語を組み合わせることで、即時的に五感を活用したマルチモーダルなメディアを生成することが可能になっており、さながらテレパシーと言えるほど短時間での高次な意思伝達が実現している。

No.2

集団のレベル
集団の多様性ある自己組織化を
支援するシステム

私たちは集団のなかで自律的な自己を保ちながらも、多様性ある融和と価値観の共創をすることができるようになる。

集団における自律的な自己

自己や他者のアイデンティティを認識することを助けるシステムや、人の影響力や情報伝播の社会シミュレーションにより、自らが自律的でありながらも集団の部分であるという相対化認知を獲得することができている。また、合意形成システムや多様性のある融和のプラットフォームを使用する際に、計算過程の可視化やオプトイン・オプトアウトの選択が可能になっており、技術に対する自律性が実現している。

集団としての合意形成

解決しなければいけない問題、形成する合意に対するステイクホルダーを抽出し、集団をダイナミックに形成することが可能になっている。そのような集団において、暗黙的な意見や見逃されてしまいそうな意見であっても次世代センシングネットワークにより拾い上げ(計測・データ収集)、適切にコーディネート(最適化)できるようになっている。この過程では、悪意のある意見の書き換えが行えないようブロックチェーンシステムも導入されている。

集団への融和と多様性

推薦システムの発展により、各々の価値観が先鋭化してしまったフィルターバブルの問題が解決されている。集団におけるフィルターバブルの形成は合意形成を困難にするが、最も多様性が担保され、かつそれに対して寛容になれるように情報流通が制御されるプラットフォームが実現している。情報の分布や社会ネットワーク構造を活用した、多様性の原則に基づく情報流通が可能になっており、多様性のある融和が実現する。